【前編「ゲームができるまで」】アプリ・ゲームプランナー完全マニュアル
前編の記事は以下。
後半は下記の18節に分かれていて、架空のゲームを企画し、リリースするまでの流れを解説している。なかなかここまでまとまっている本は無いなぁ。
レベル1:企画を立てよう!
レベル2:面白いゲームを考える方法
レベル3:企画書にまとめてみよう!
レベル4:プレゼンテーションをしよう!
レベル5:ゲームの全体をイメージしよう!
レベル6:「仕様概要書」を作ろう!
レベル7:仕様書について学ぼう!
レベル8:仕様書を作ろう!
レベル9:ゲームのデータを設計しよう!
レベル10:発注をしよう!
レベル11:スケジュールを管理しよう!
レベル12:ゲームのデータを作ろう!
レベル13:ゲームバランスを調整しよう!
レベル14:「デバッグ」を発注しよう!
レベル15:もっとクオリティをアップしよう!
レベル16:ゲーム以外の大切な準備
レベル17:いよいよリリース!
レベル18:ヒット作品を目指そう!
会社によって名前は異なるが、企画書、仕様概要書、仕様書を区別して解説していたのも素晴らしかった。ざっとまとめる。
企画書:
お金を出してくれる人に見せるもの。その相手に「ターゲットに選んだプレイヤーにどのような気持ちになってほしいか?どんな体験を提供したいか?そのゲームを今世の中に発表する意味があるのか?」という点を伝え、出資してくれる気にさせるためのもの。あんまり長いと読んでくれないので10~20ページにはまとめた方が良い
仕様概要書:
詳細な仕様書を作る前に全体的な概要を形にするもの。1つ1つのシステムを切り抜いてそれぞれの概要をまとめ、ゲーム開発に必要な全体ボリュームのイメージを作る。また、これにより、後から「この部分は考えていなかった」、「AとBのシステムの愛称が悪いことに今頃になって気づいた」などの問題が起きる頻度も減らすことができる。
仕様書:
グラフィッカーやプログラマーに「こんなゲームを作りますよ」ということを理解してもらうための設計図。コミュニケーションミスを起こさないようにできるだけ詳細をまとめる。一般的な仕様書としては下記の7種類を絵付きで解説している。
- 画面仕様書:ゲーム画面のどこに何が表示されるかを決めるための設計図
- 操作仕様書:ゲームの画面に表示されているキャラクターやボタンなどの要素をどのように操作するか?操作するとどうなるか?を記載したもの。
- データ仕様書:ゲーム中で使用する様々なパラメータを定義したもの
- グラフィック仕様書:ゲームの画面にどのように絵を表示するか(レイヤー要素含む)を定義したものと、キャラクターなどのアクションパターン数やサイズ(縦横何ピクセルかまで)を定義したもの。
- フロー図:ゲームの基本的な流れを示したもの。
- シーケンス図:フロー図をより詳細にしたもので分岐もすべて記載したもの。
- アセットリスト:ゲーム中に使用するグラフィック、テキスト、サウンドなどの素材をまとめたリスト
いきなり自分で作ろうとするのは難しいので、コツもまとまっているのがうれしい。
絶版なのが本当に残念。。。
あと、贅沢を言えば索引が欲しかった。
個人的評価:★★★★★