今日も妖精が飛んでいる

その日に見たり遊んだりしたコンテンツ、ゲーム制作関連のモノ、投資、育児などをつらつらと綴ったライフログ

【前編「ゲームを作る前に」】アプリ・ゲームプランナー完全マニュアル

アプリ・ゲームプランナー完全マニュアル
岸 知秀 大久保 磨
宝島社

 
 

まだ後編の途中だが、良い内容だったので、まずは前編のみまとめる。

 

ゲームデザインとは何かという簡単な説明から入って、ゲームのジャンル、チームの規模、ゲームを作るための役割、ゲーム製作のためのツール・フレームワークゲームデザイナーの良く使う知っておくべき用語という順にまとめられている。

特に、ゲームプランナーに関わる職業として、下記がどういう役割か完結にまとめられていたのが良かった。(もちろん会社によって多少異なるので、きれいに分けることはできないが)

  • プロデューサー
    人、モノ、カネ、時間といった資源をコントロールして、コンテンツやチームメンバーをプロデュースする。そのゲームにおいて一番の責任と権限を持つ。
  • ディレクター
    現場監督で、プロデューサーがそろえた状況、条件をいかに最大限に引き出すかが求められる。
  • プランナー
    ゲームの案出し、仕様書作成、発注書作成、指示書作成、イベント設計、パラメータ設計、シナリオ執筆、スクリプト打ち込み、進行管理、デバッグ、議事録作成など多岐にわたって行う何でも屋。
  • レベルデザイナー
    アクションゲームであればプレイヤーが楽しめるステージの構成、RPGであればプレイ開始からエンディングなどまでに、プレイキャラクターがどのくらいの時間でどのように成長するか、どのタイミングでどんな新要素を覚えるか、などを設計する。

ゲームのツールの説明は下記を上げていたが、少し足りていない気がした。

  • Unity
  • cocos2d-x
  • Flash
  • html

本に上がっていなかった他のツールとしては以下も使える。上2つについてはアドベンチャーゲームが主だが、頑張ればRPGのコマンドバトルも実装できる。

少し本の内容からずれるが、特にティラノビルダー・ティラノスクリプトはおすすめで、作者によってどんどん新機能が足されていっている。

 

本の話に戻るが、前編だけでも、ここまでゲームプランナーに特化して丁寧に説明されている本はなかなかない。ゲームプランナーになりたい人はもちろん、本当にゲームプランナーになりたいのかを確かめたい人向けの内容

個人的評価:★★★★☆

少し古いが、下記の本も参考になる。タイトルの通りで、ゲームプランナーだけでなく、ゲームプログラマーなどにも向けて書いてある。いずれ紹介したい。
「それでもゲーム業界に就職したいあなたへ…―ゲーム業界就職読本」